好きと幸せは両立しない!恋愛手段は非常識な二重拘束効果で攻めよ!

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好きと幸せは両立しない。

ある特定の誰かのことしか考えられない。こんな気持ちになるのは、恋愛にのめり込んでしまった状態ですが、相手にすっかり夢中になっている時期は、幸せであると同時に、精神的なきつさを感じる時期でもあります。

恋愛にも「つれづれなるまま」期と「ものぐるほし」期があります。相手のことしか考えられない時期は、たいてい後者です。

「(彼は私を)(彼女は僕を)好きなんだろうか、嫌いなんだろうか……」 「結婚できるんだろうか、できないんだろうか……」この時期の悩みは、とても苦しいものです。

相手の本当の気持ちがつかめず確実な情報もないために、ああかもしれない、こうかもしれないと、出口のない感情の波に翻弄されてしまいます。

しかも、こんな気持ちのときは、恋愛感情だけは盛り上がっていくのです。

好きと嫌いの両方の情報を相手に伝える

ひもの男性がいます。女性の稼ぎをあてにして生活しています。第三者から見れば、あんな男のどこがいいのか……と思うけれども、そんな男に夢中になる女性も少なくありません。

ひもが用いる恋愛手段は「二重拘束効果」 といわれるものです。「おまえがいなきゃ、俺はどうにもならない。おまえなしでは生きていけない」と、涙を流して訴えます。彼の真情に女性はほろりとなるのでしょう。

ところが翌日になると、何かのきっかけで殴る蹴るの暴行を平気でおこない、「おまえなんか、いてもしょうがない」と怒り、そのあと何日も家に帰りません。

彼らは、愛情を訴えながら、一方で嫌いだと主張するのです。こんなふうに行動されると、女性は男性の本音が判断できません。そして、 判断できないからこそ、ますます相手にのめり込んでいくのです。

「好き」と「嫌い」の矛盾した情報を相手に伝える。この方法は、相手の関心を自分に引きつけるには、いちばん手っ取り早いやり方です。

二重に拘束されているのですから、女性にとってはたまらない状況です。解答のない数学の問題を解くようなもので、いつまでも迷い、悩みます。

その状況から抜け出せないで苦しみつづけ、それこそ寝ても覚めても……の状態になります。この人間心理は、統合失調症の人の家族療法の中で発見されたものです。

子供が何かのいたずらをして、母親に叱られる。そのあと母親は、「もう怒っていないから、こっちへ来なさい」と、ふつうなら優しい表情、口調で言うはずです。言葉の内容と表情、口調が一致していますから、子供は安心して母親のそばで甘えることができる。

ところが、このとき、「もう怒っていないから、こっちに来なさい」と、怒った表情、怒った口調で言ったらどうでしょう? 子供は母親の本心を判断できません。

言葉の内容と表情、口調が矛盾していますから、頭の中はパニックになります。母親と子供の関係で、このような矛盾したコミュニケーションが高じていくと、子供は人間関係に不信感をもったり、最悪の場合、自我が崩壊してしまいます。

統合失調症の人には、子供時代に親からつねに矛盾した情報を送られつづけていたというケースが多いのです。

恋愛の場合も、相手の本心が見えないときは、パニックに陥ってしまいます。「好き」であれ、「嫌い」であれ、相手の本心がわかれば結論が得られますから対処もできます。

ところが結論が得られないと、相手との関係において、いつまでも自分の居場所を探しているような立場に置かれてしまうのです。

二重拘束による恋愛関係は、相手の関心を引きつけずにはおかないものです。相手を自分に夢中にさせる心理テクニックとして、手っ取り早く、効果も大きい。

「いやよ、いやよも、好きのうち」という態度も、二重拘束効果に通じるものです。この場合、「嫌い」と答えながら、ニコニコと嬉しそうな表情をしているわけです。

相手はたまらない立場に置かれます。どう判断していいのかわからず、悩みながらますます夢中になっていくでしょう。

男性に告白されたとき、「あなたなんか、大っ嫌い!」と、ニッコリ笑って、嬉しそうな態度を示す方法は、「私も好きでした」と素直に答えるよりは数段、効果があります。

「私にはあなたしかいないの」といった愛の告白は、相手の気持をしっかりつかむのに効果的だと思われがちです。

しかし、実際には、「彼女(彼)は自分のものだ」という自負心をもった相手は、あなたへの興味や関心を急速に失うことすらあるのです。

「本当に好きなんだろうか」という不安こそが、相手のあなたへの思いをかきたてるのです。

反対されると愛はますます燃えあがる

出会い、恋愛、そして結婚に至るまで何の障害もなく、親や周りからも祝福された。このような経緯を聞けば、なんと幸福な二人だと思うでしょう。

一方、誰からも祝福されない結婚もあります。周りの人や親からの「結婚反対!」の大合唱にもめげず、強行突破で結婚するカップルです。

「結婚式には出席しない!」 「あの男だけはダメ。別れなさい。結婚なんてトンデモナイ!」  このような状況の中で、二人はゴールインします。結婚式は二人だけ。引っ越しも二人でひっそりします。

さて、この二組のカップル、どちらが幸福になれると思いますか?このようなカップルの、半年後の幸福度、愛情度を比較調査すると、反対を押し切って結婚したカップルのほうが、より深い愛情、固い絆をもちつづけていることがわかりました。

スムーズに結婚に至った夫婦よりも、障害を乗り越えて結ばれた夫婦のほうが、幸福度が高いのです。

シェイクスピアの『ロミオとジュリエット』に、この心理の原型がみられます。親が敵同士の二人は、愛し合っていても結婚できる可能性はほとんどありません。両家の親は、二人の仲を引き裂こうと懸命になります。

そんな障害を乗り越えて、ロミオとジュリエットは互いの気持ちを確かめ、真実の愛を獲得します。親の反対(障害)が、逆に、二人の愛情を深めていくのです。

周囲から「結婚反対!」と叫ばれるカップルは、危機が訪れるたびに対策を練り、その都度、愛情は深まり、絆は固まっていきます。

必ずしも幸福な結婚とはいえないカップルが愛情を深めていくのは、危機を乗り越えるたびに、達成感、共通認識を獲得していくからです。

逆説的ですが、絆を強くするには障害が必要なのです。恋愛が順調にいきすぎたために、なかなか結婚に至らないというケースもあります。

誰からも「似合いのカップル」と祝福され、五年、六年の長期間にわたって、恋人関係を維持しています。けれども、結婚する気にはなれません。

「あの二人、まだ結婚しないの?」と、周りが拍子抜けするほどです。

こういう二人は、お互いに気も合い、愛情もあるので、とても心地よい状態なのでしょう。こんな幸福感にどっぷりつかっているときは、意外と、真剣に結婚しようとは思わないものです。

結婚願望を盛り上げる小道具は、二人に共通の障害です。恋人関係を裂こうとする圧力です。その圧力に対して、二人が協力して何らかの結論を出す。そのような展開が結果的に結婚への早道となるはずです。

実際、ぬるま湯につかって心地よい恋愛をしている二人が結婚を決意するのは、親の「反対」がきっかけになっているケースが多いようです。

「結婚する気がないなら早く別れなさい。お見合いなら、いい人は大勢いるんだから」親の「別れなさい」のひとことが障害となり、それがきっかけになって、結婚を真剣に考えるようになる。「障害」は、マイナスではなく、逆にプラスの結果や幸福をもたらす可能性も高いのです。

ただし、周囲の反対を押し切って結婚したにもかかわらず、その後、あっさりと離婚してしまうカップルもいます。

これは、周囲の反対に対抗する情熱を、相手に対する愛情の強さと履き違えていたからです。  共通の敵を乗り越えてゴールインしたものの、その後、冷静になって考えてみると、相手への愛情はすっかり冷めていたことに気づいた、というケースです。

周囲からの反対があったときには、それを「妨害」と考えるのではなく、「頭を冷やして、もう一度、相手の素顔を見つめなおす機会」と考えてみてはどうでしょう。

そんな冷静さが、幸せなゴールインにつながるはずです。

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