不倫も恋愛のひとつ。不倫は合理的に判断し行動できるものではない

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出会い系サイトで知り合った二人。

不倫にまつわるリスクについてこれまで読み進めてきて、不倫はやめた方が得では、と思った方も多いだろう。しかし、不倫も恋愛のひとつ。恋愛について、誰しも合理的に判断し行動できるものではない。

たとえば、江戸時代の幕府の法である『公事方御定書』には「密通いたし候妻 死罪」「密通の男 死罪」とされ、姦通罪を犯した妻や密通男の死罪が明記されていた。

さらに「密夫を殺。妻存命に候はゝ。其妻 死罪」として、密通した妻と男を夫が殺すことも許容していた。

10 世紀ごろのイギリスでは、姦通をした女は鼻と耳を切り落とされ、浮気相手の男も追放された。フランスの 15 世紀ごろの記録によると、浮気相手の男の性器を切断したという。

古今東西、これほどのリスクがあっても不倫の恋を止めるのは難しい。ひとたび不倫を続けると決断したならば、予想されるトラブルをできる限り回避するために、不倫を配偶者に気付かれないようにすることはできないだろうか。

もちろん、絶対にばれない方法などない。不倫は遅かれ早かれ露見するのが常である。

不倫が露見したケースを参考に、そのリスク回避についてレッスンしてみよう。

携帯電話・メールの履歴

携帯電話や携帯メールによって、不倫相手にラブレターを送ったり、デートの約束をすることはずいぶんと容易になった。

ほんの少し前のことなのに、携帯電話のない時代、不倫の2人がどうやって連絡を取り合っていたのかと思うほどだ。

また、これらのツールによって、配偶者以外の異性と知り合う機会は格段に増えた。しかし、ここから不倫のアシがつくことは多い。

携帯電話には発信・着信の履歴が残る。これを消すためには、発信・着信後にまめに消去操作をしなければならない。メールの受信・発信内容もしかり。

しかし、プロの手にかかると消去したはずのデータも回復してしまうので、安心はできない。 パソコンのメールソフトは、パスワードをかけて本人以外は開くことができないよう設定できる。

しかし、メールソフトのセキュリティは非常に弱く、データをあらいざらい検索すれば、内容を閲覧することが可能な場合が多い。

携帯電話で、自宅や配偶者の電話番号をワンタッチでかけられるように登録するのも危険である。

男性は胸ポケットに携帯電話を入れることが多いが、何かの拍子にそのボタンを押してしまい、妻に電話がつながっていることに気がつかないまま、目の前の愛人と会話を続け、すべてを妻に聞かれたというケースがある。

無断で見られた、勝手に聞かれた、プライバシーの侵害だと訴える人もいるようだが、「そもそも夫婦間で、それは保護に値するプライバシーなのか」と反論されるのがオチだ。

麻薬取引の電話の盗聴が許されるように、貞操義務に反する内容の手紙の盗み読み・電話の盗聴も夫婦の間では違法性を主張することは難しい。

パスワードの盗用や手紙の無断開封でもない限り、違法性を訴えることは困難である。  また、刑事裁判では違法な手段で収集した証拠は事実認定から排除されるが、民事裁判では違法だろうがなんだろうが、証拠は証拠として提出可能である。

民事裁判の証拠は「何でもあり」の世界なので、普段から自衛しなくてはならない。

クレジットカード・通帳残高

現金を持ち歩かずに済むクレジットカードはとても便利だが、利用明細を見れば、どこで、いつ、何を買ったのかが一目瞭然となる。配偶者の目に触れては困るような不倫相手との買い物、レストラン、旅行の支払いにクレジットカードは厳禁である。

どうしても使う必要があるときは、明細の送付先も自宅ではなく、勤務先を指定し、明細書もシュレッダーにかけるなどの注意が必要だ。

何事も現金払いを基本とすべきだが、自分の通帳残高の減り方にも注意した方がいい。クリスマスや相手の誕生日など、出費が予想される場合には、自分の口座からあらかじめ少しずつお金を引き出しておく方がいい。

いきなり多額の引き出しがあり、しかもその使途が不明であれば、愛人に貢いでいるに違いないと勘付かれるはずである。

旅行先での注意

不倫旅行に行く場合、自分の住所を旅館やホテルで書いてはいけない。丁寧な旅館やホテルは、顧客サービスのために礼状を書いてきたり、宿泊の案内を送ってきたりするからである。

旅館の女将が、ご丁寧にも「先日はご夫婦でのご利用有難うございます。奥様にも楽しんでいただけたかと思います」といった礼状を送ってきたために、不倫が露見したというケースがある。

旅行先での支払いに関する領収書は当然破棄する。出張名目で宿泊したホテルの部屋がシングルではなくツインやダブルであったことや、宿泊人数が2人だったことが領収書から判明して、浮気を疑われたという話もよく耳にする。

2人仲良く記念写真など、もってのほかであることは言うまでもない。

PHSの位置情報、鉄道のプリペイドカードの履歴

実際の裁判では目にしたことがないが、PHSの位置情報サービスを勝手に契約されて、不倫相手とのデートがばれるという可能性は充分ある。

かなりの精度で位置が確認できるようなので、こっそり小さなPHSを荷物に入れられて、気づかないまま不倫相手と会ったところを取り押さえられれば、申し開きはきかない。

子供や老人向けのサービスとして知られているが、配偶者がこれを不倫の探知に利用できないかと画策してもおかしくない。

また、鉄道各社の発行しているプリペイドカードには乗車・下車の日時と駅名が印字される。うっかり自宅で使用済みのカードを捨てようものなら、妻はゴミを処分するときに裏面をチェックするに違いない。

ラブホテル街として有名な駅や、職場と関係のない特定の駅をしばしば利用していれば、怪しまれる。電車の利用は現金でそのつど切符を購入しよう。

プレゼントと服装の趣味

不倫相手からプレゼントされたネクタイ・小物なども要注意である。自宅には持って帰らず、会社の机の中にでも入れておくこと。

飲み屋でプレゼントされたと弁解しても、ホステスからのプレゼントは、銀座の高級クラブでもなければせいぜい数千円程度の品物が一般的。

しかし、恋人からのプレゼントは高価なものに違いない。女性はこうしたモノの価値に敏感だから、不自然に高価なものが増えれば、怪しまれるのは当然だ。

また、男性は服装の趣味に関する限り、女性に比較すると保守的で、明確な自分の好みのない人が多い。

いままで妻に勧められるままに購入していた服と違う傾向の服を選んだりすると、母親・妻に続く第三のアドバイザーが現れたのではないか、と不審がられる。

機嫌、体調にも注意

不倫の当事者は、端から見ていると、原因不明の機嫌の浮き沈みが激しい。不倫の恋をはじめた頃は、誰しも非常に機嫌がよくなる。自分が異性に対してまだまだ魅力のあることや、夫婦関係とは違う純粋な恋愛感情を持つことに感動する。

だから、地に足がつかないような、 の筋肉が緩むような雰囲気になる。ところがしばらくすると、この恋につきものの制約や後ろめたさ、展望の抱けないこと、相手を独占できないことなどの苛立ちから、ガクンと落ち込んだりする。

配偶者はこの変化を敏感に感じ取る。配偶者に悟られたくないのであれば、つとめて落ち着いた様子を装う努力が必要である。難しいことだとは思うが、不倫の渦中にある自分はすこし浮ついたり落ち込んだり、一種の躁鬱状態になっていることを自覚しなければならない。

ここまで述べてきた以外にも、愛人宅で体調が急変、救急車で運ばれ、配偶者に所在がばれた例がある。ましてや腹上死などということがあれば、死んでしまった当の本人はともかくとして、相手はもちろん、家族や、場合によっては勤務先にも大変な迷惑がかかる。

特に中高年の男性は、誰しも持病くらい持っている。不倫のひとつもしようというのなら、健康には常に配慮が必要だ。

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